「音が見える、音を感じる」 デフリンピックで実現した、誰もが熱狂を共有できるユニバーサルな観戦体験

東京都 スポーツ推進本部 国際スポーツ事業部

XR技術で国籍や障害などに関わらないコミュニケーションを

  • 用途
    • 接客・観光
    • 鑑賞
  • 業種
    • 文化・芸術
    • エンタメ

取り組みの背景

2025年、東京で初めて開催された「第25回夏季デフリンピック競技大会 東京2025」は、デフアスリート(きこえない・きこえにくい方)のための国際的なスポーツ大会であると同時に、共生社会の実現に向けた重要なマイルストーンでもありました。
東京都様は、今回のデフリンピックにおいてデジタル技術を活用し、国籍や障害などに関わらず誰もが分け隔てなくコミュニケーションを取ることができる、ユニバーサルコミュニケーションの促進に取り組みました。
競技会場においては、きこえる、きこえないに関わらず、誰もが競技観戦を楽しめるよう、会場の大型ビジョンに会場アナウンスを日本語・英語でテキストを表示し、総合受付に設置した透明ディスプレイや運営スタッフなどが携帯するタブレット等により音声を多言語でテキスト化して表示することで観戦をサポートしました。
そこでさらに進んだ観戦体験として、スマートグラスの活用を検討し、XRグラス「MiRZA®」による観戦体験を提供することとなりました。

課題
きこえる、きこえないに関わらず、誰もが楽しめる競技観戦
結果
ユニバーサルコミュニケーションの実現で
スタジアムの一体感を創出

競技から目を離さず、歓声や実況が「景色」として飛び込んでくる体験

陸上、水泳、バレーボールの各会場において、XRグラスMiRZAを装着した観客の皆様に対し、実況や解説を視覚化して提供しました。導入により、以下の2つの価値が実感されています。

競技への没入感を損なわない「ながら観戦」の実現

従来のスマートフォンやタブレットによる観戦では、視線が競技から外れてしまうことが課題でした。そこで、MiRZAと専用アプリケーションを活用し、実況字幕、観戦ガイド、選手情報、映像などの多彩なコンテンツを現実空間に重ねて配置し、観客が視線操作で見たい情報を選択・表示できるようにしました。
これにより、アスリートの動きから目を離すことなく、実況字幕や効果演出を見ることが可能になりました。

情報の視覚化を体験

会場内に流れる実況アナウンスや解説音声をテキスト化したコンテンツをあたかも現実空間にあるように表示する3DoF*1ならではの視覚体験を提供しました。 これにより、きこえない・きこえにくい方も「今、何が起きているか」「なぜ歓声が上がったか」という文脈を理解できるようになりました。音声情報を文字として視界に溶け込ませることで、まさに「情報が見える」環境を創出し、きこえる観客と一緒に同じタイミングで盛り上がれる一体感が生まれました。

お客様のコメント

東京都 スポーツ推進本部 国際スポーツ事業部
大会事業推進課 ご担当者様

今回、誰もが「音が見える、音を感じる」競技観戦を実現するに当たって、スマートグラスを活用しました。
スマートグラス上に字幕等を表示することで、競技から視線を動かすことなく試合に関する情報を得ることができる新しい観戦体験を提供できたと考えています。

  • *1 3DoF(スリードフ):「3 Degrees of Freedom(3自由度)」の略。XRグラスが首の回転(ヨー・ピッチ・ロール)の3方向の動きを感知し視界を360度見回せる機能。
  • MiRZA®(ミルザ)は、コノキューデバイスの商標です。
  • XRとは、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)、MR(複合現実)といった先端技術の総称です。
  • その他記載されている製品名などは各社の商標または登録商標です。